【就活・転職】電機メーカの電気技術者の職種・仕事内容(後半)
電機メーカの電気技術者の職種・仕事内容を知りたい人
「電機メーカに就職したいけど仕事内容がいまいちよくわからない、職種って何があるの?」といった疑問に答えます。
本日の記事の内容
- 電機メーカの電気技術者として採用された際の職種・仕事内容(後半)
※この記事は私が働いている電機メーカでの経験をもとに書いておりますので、あくまで一例としてお考えください。
電機メーカの電気技術者として採用された際の職種・仕事内容(後半)
電機メーカの電気技術者として採用された際の職種は以下になります。
- 設計開発
- 品質保証
- 量産技術
- 研究開発
- 知的財産
- 調達
前回は設計開発・品質保証・量産技術の3つを紹介しました。
今回は残りの研究開発・知的財産・調達について紹介します。
研究開発
研究開発は将来の製品開発に役立つ、あるいは新しい製品となりそうな技術の研究を行います。
研究開発と設計開発の違いは、何年先を目指して開発するかです。
設計開発は2~5年後に発売される製品を開発するのに対し、研究開発は10年先の製品を目指した研究を行います。
この研究開発という職種は産学連携といって、大学と連携して研究を進めることも多々あるので、大学の研究室に所属したことのある人には馴染み深いかもしれません。
私も研究室に所属していたときは、あるメーカに精密部品や資金を提供してもらいながら研究をしていました。
大学の研究室での研究と似ていることもあり、設計開発と並んで人気の職種の1つです。
大学の研究室と違うのは、企業での研究は利益が求められるということです。
利益が期待できない、すなわち製品にならなそうな研究テーマや成果が期待できない研究テーマは切られてしまうというシビアな面もあります。
知的財産
知的財産は特許を担当する職種になります。
特許は法律系の職種と思われる方もいるかもしれませんが、特許の内容は技術的な専門知識が欠かせないため、技術系からも募集が行われます。
具体的な仕事内容は、設計開発部門が考案したアイデアの特許化のサポート、自社の製品が他社の特許に違反してないかのチェック、他社の製品が自社の特許を侵害していないかのチェック等です。
この中で、他社の特許が自社の特許を侵害していないかのチェックは非常に重要です。
もし他社が自社の特許を使って製品を売って利益を上げている場合、それは自社の利益が横取りされていると言っても過言ではありません。
その場合は、裁判を起こし、製品販売の差し止めや賠償金の請求等を行います。
特許を一度見たことがある方はご存知かと思いますが、特許は非常に独特な文章で構成されており、さらに文章量も多いです。
私も年に数本特許を読むのですが、知識不足もあいまって理解するのに非常に時間がかかっています。
ましては特許を書く場合に至ってはなおさらです。
知的財産部門は技術系の専門知識に加えて、特許を理解するための読解力や、特許を書くための文章力が求められます。
調達
調達は部品の調達を担当する職種になります。
例えば電気部品を例にとると、抵抗やコンデンサなどどの製品にも使うような部品はまとめて大量に発注することで単価を下げることができます。
その他部品メーカとの価格交渉を行うのもこの職種です。
調達は部品をいかに安く安定的に入手できるかが大切になります。
最近では電気自動車の流れもあり、「電子部品のひっ迫」と呼ばれる現象が起きています。
「電子部品のひっ迫」とは、電子部品を欲する企業が多くなり、電子部品が欲しくても手に入りにくくなることです。
そうなると、自社に部品を供給してもらえるよう交渉したり、他の電子部品メーカを開拓したりといった業務も発生します。
最後に
本日は電機メーカの電気技術者の職種・仕事内容(後半)ということで、研究開発・知的財産・調達について解説しました。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。